ESDと地元学。地域学

ESDと地元学・地域学

ここでは、地元学・地域学とESD持続可能な開発のための教育との関係が書かれています。

ESD・持続可能な開発のための教育


  「持続可能な開発のための教育(ESD)」は日本のNGOが国連ヨハネスブルグサミットで提案し、日本政府が国連総会で提案し決議されました。この決議により各国で「国連持続可能な開発のための教育の10年」という教育プログラムが05年から14年まで実施されます。日本でも政府による国内行動計画が策定され、内閣府を中心に「関係省庁連絡会議」が設けられ、「対話とパートナーシップ」の原則に基づいてこの持続可能な開発のための教育(ESD)が自治体でも実施されています。
  「持続可能な開発のための教育(ESD)」はこどもや地球に未来がなくなりつつある「持続不可能な社会」を現在行われている環境教育・福祉教育・平和教育・開発教育・人権教育・多文化共生教育・ジェンダー教育など様々な教育の実施者が協力し合って地域のまちづくりや多様な活動とつながって地域で持続可能なまちづくりを行い、そこから持続可能な地球社会を目指すための教育です。
 つまり、”こどもと地球の平和な未来をつくる教育”です。

地元学・地域学とESD・持続可能な開発のための教育


  「持続可能な開発のための教育(ESD)」は先にあげた環境教育・福祉教育・平和教育・開発教育・人権教育・多文化共生教育・ジェンダー教育など様々な教育だけでなく、伝統知、先住知、地域知(ローカル・ナレッジ)に重要な価値を認めています。

 2009年の「ユネスコESD 世界会合」でまとめられたESDに関する「ボン宣言」でもこの点を下記のように言っています。
 「ESD に対する伝統知、先住知、地域知(ローカル・ナレッジ)の果たしてきた役目を重んじ、正当な評価を与え、ESD 推進における多様な文化の果たしてきた役割を重んじる。」 ESDに関する「ボン宣言」

 単なる教育ではなく、地域づくりであり、世界づくりである 「持続可能な開発のための教育(ESD)」では伝統知、先住知、地域知(ローカル・ナレッジ)が重要です。
 地元学・地域学はこの伝統知、先住知、地域知(ローカル・ナレッジ)と現在の地域の知を発見して、地域づくりであり、世界づくりを行うものであり、この意味において地元学・地域学とESD持続可能な開発のための教育は大きく関係します。

 また、吉本氏は「地元学は水俣病問題で苦しんだ水俣が、住民協働で環境に特化して行動し元気を取り戻した中から生まれた。」と述べているように、関係は深いです。

お問い合せ
持続可能な開発のための教育の10年さいたま(ESDさいたま)
350-1174 埼玉県川越市かすみ野2-8-4
FAX  049-233-0402
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